ウード教室の帰りアタバの食品市場を覗いて帰った。 俺はここの喧騒が好きだ。雑多な中を歩いていると、アラブにいることを実感させてく れる。 今日は買うものは無かったけれどそれでも店々を冷かしながら歩くのは楽しい。 砂埃の舞う中、おばさんたちが地べたに座って自家製チーズにパン、それに地鶏卵、葡 萄の葉っぱの塩漬け、野菜や果物、オリーブなどを売り、その脇では電気コードの屋 台、コシャリー、ケーキの屋台などが所狭しとならんでいる。 そういうものを冷かしながら歩いていたら、向こうに立ち食いラーメン屋台のようなも のが見えた。 まさかラーメンじゃないだろうけど、ちょうどお腹がすいていたので行ってみた。
そこは何かの頭から取った出しのスープとその肉を提供する屋台だった。 3,4,5ギニーとあるらしいが、とりあえず3ギニーを頼む。スープと肉は別々の皿に出 てきた。 スープの塩加減はとても薄く自分で調節するものらしい。 見た目は白濁しているが味はさっぱり、少しも脂っぽくなく癖や匂いも無い。 でも出しはしっかり出ている。大蒜、玉葱、トマトの形跡があるがどれも既に煮崩れて いる。胡椒が効いていて好い感じだ。 スープの塩味が薄いので、これだけ買って帰って他の料理が作れそう。 肉は頭の大きさからして羊か? これも脂身は既に溶けて無く、厚いゼラチン質が美味しそう。 味はやっぱり癖・匂いともに無くとても柔らかい。スープに良く出汁が出ているのにし っかり味は残っている。豚肉の味に近いけれど、かなり淡白だ。 ある親父はパンをちぎって汁に浮かべ食べ、またある親父は肉をパンに挟んで食べて た。この国の人は何でもパンに挟むのが好きだ。
俺の横で食べていた親父が聞いた。 「これ、ガマルだろ。」 店主 「そうだ、ガマルだ。」 ・・・ジャマル、駱駝か? 俺 「これはジャマルか。」 店主 「そうだ、ガマルだ。」 ・・・駱駝肉か!こんな味なのか。なかなかうまい。 思わずスープをおかわりした。 このスープを使って日本で駱駝骨ラーメンの店なんかやったら、多分流行らないだろう けど、味はいいと思う。 駱駝骨ラーメンの店「砂漠屋」さっぱり味の細縮れ麺。 そんなのどう?
この二日ほど風邪を引いていたので病み上がりの身体にこのスープは好い。 蝿や猫は回りにいないのでそれも安心だ。 子供が後ろからポケットを探っていたので蹴飛ばしてやったが、、。
3ギニーで思いもかけず手に入れた幸せのまま帰路についた。
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エジプト生活編
( 2005 年06 月27 日 19:46 )
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